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論文Ⅰ 石造文化財の透水係数を現地で測定するための基礎的研究

   近年、石造文化財の診断技術が発達してきた一方で大きな課題となるのが現場での透水試験である。そこで、本研究では現場で土壌の透水係数を測定する際に用いられるミニディスクインフィルトロメーター(METER社)に着目した。この装置は上下のチャンバーに水を入れて上部の可動式チューブで負圧を調節し、一定時間ごとに浸透した水分量を記録してZhang(1997)によって提案された算出方法で透水係数を算出することができる。特に、凝灰岩製の石造文化財が多い日本では凝灰岩の種類によっては土壌と透水係数が類似していることからミニディスクインフィルトロメーターを岩石の透水係数の測定に適用できると仮定した。したがって、本研究では現場で透水係数を測定するための基礎的研究として凝灰岩を対象に室内実験で算出した透水係数とミニディスクインフィルトロメーターで測定した透水係数を比較した。

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