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東北芸術工科大学開学の共同住宅立地への影響
The Impact of the Establishment of TUAD on Apartment Houses

古藤浩
KOTOH Hiroshi

 東北芸術工科大学が設立されて8 年がすぎた。この間に東北芸術工科大学周辺には多数の学生アパートが立地し、周辺の住環境には相当の影響があったことが窺われる。周知の通り、山形県に四年制大学は二つしかなく、都道府県庁所在地でこのような場所は希少である。そして、二つしかない故に大学開学の都市域への影響が抽出しやすいといえる。本研究では東北芸術工科大学周辺(目安として10km圏内程度)の共同住宅の位置、建築年次、大きさ、家賃を網羅的に調査し、それによって東北芸術工科大学開学による共同住宅立地へのインパクトを測ることが目的である。二つしか大学がない都市での調査なので、まず調査に大きな価値があると思われる。また、今のうちに調査を行わないならば、情報が散逸してしまうため、早急に行うことに大きな意義があろう。しかし、調査を実施したところ、全ての不動産店からの全面的なデータの供与は困難であった。その理由は情報が完全には整理されているとは限らないこと、間借り人のプライバシーにも関連してくるため共同住宅に関する詳細なデータを得ることが困難なことがある。そのため、本研究では共同住宅の数についてはゼンリンの住宅地図から網羅的な調査を行い、その他については協力をもらえた不動産店からのデータによるサンプル調査となった。
 
Eight years passed since the establishment of Tohoku University of Art & Design (TUAD). Many condominiums forstudents are constructed around the university. In this study, Ianalyze influences on condominiums (especialy locations) bythe establishment of TUAD. Firstly, I investigate thecondominiums in Yamagata-city, and secondly, I analyze theresult of investigation. The investigation is worth analysingbecause only two universities are being in Yamagata City.By the analysis, we found that too many condominiums arepossibility constructed than the demand for condominiums bythe establishment of TUAD.
 

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