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ブックの説明
史跡羽州街道楢下宿金山越文化財分布調査
上山市の南東部に位置する「史跡羽州街道楢下
宿金山越」は平成9年に国史跡に指定された。こ
のうち金山エリアの旧羽州街道が、平成26年7月
9日~10日にかけての集中豪雨、金山川の氾濫・
浸食によって法面の崩壊等が発生し、23か所で損
傷した。上山市教育委員会では文化庁、県教育委
員会と協議するとともに、「史跡羽州街道楢下宿
金山越調査委員会」を組織し、平成26~27年度の
2か年にわたって災害復旧事業に取り組んだ。
本史跡は国指定後の県による総合計画(整備活
用計画)はあったものの、策定後約20年を経過し
ていることや、史跡の保護に関する総括的な事項
を定めた「保存活用計画」がないことから、上山
市は平成29~30年度に「史跡羽州街道楢下宿金山
越保存活用計画」を策定することとし、その調査
の一部を東北芸術工科大学に依頼した。
本調査では楢下集落に残る文化財を総合的に把
握する視点から取り組み、宅地遺構、古建築、石
造アーチ橋(覗橋)、古文書、信仰に関わる石造
物などを対象とした。あわせて戸別の聞き書きと
古写真の収集を行った。
古建築の調査は山畑信博(建築・環境デザイン
学科教授)、古文書は竹原万雄(歴史遺産学科准
教授)が、その他を北野が担当した。本文は平成
29年度の調査成果をまとめた実績報告書を一部抜
粋したものである。PDFはこちら
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