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漆芸「変り塗」技術とコンピュータデータベース化の研究

小林伸好
KOBAYASHI Nobuyoshi

 漆芸は数多くの技法が有り、代表的な技法としては蒔絵や螺細が良く知られている。江戸中期より鞘塗りとして発達した「変り塗」も蒔絵、螺細技法と共に様々な種類が有り、日本全国で制作されていたが技法の多さと複雑な手順から変り塗技法として正確に受け継がれているものは少ない。多数ある「変り塗」の中でも、「磯草塗」と呼ばれる技法は、国内では本県、庄内地方にしか無い貴重な技術であり、技術を伝えている職人は2名しかいない。また磯草塗りには独特の技法、行程が多い。特に各行程で使用される素材としての漆は職人独特の調整が必要で複雑な技術が必要とされる。本研究では本県の庄内地方に伝わっている磯草塗の技法、技術、行程を調査、研究し、行程見本等を制作した。また、データとして各行程の写真をコンピュータに取り込み、技術資料としての活用をはかった。

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