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山形県酒田市生石2遺跡発掘調査概要報告
Overview on Archaeological Excavation of the Oishi 2 Site in
Sakata City,Yamagata Prefecture

青野 友哉
AONO Tomoya

北野 博司
KITANO Hiroshi

渡部 裕司
WATANABE Yuji

山形県酒田市生石2遺跡は、東北地方における西日本の農耕文化との接触を考える上で重要な遺跡として考古学会では著名である。しかし、山形県民や酒田市民の多くは「米どころ庄内」の2000年以上にわたる歴史を知る機会は少ない。そこで、東北芸術工科大学歴史遺産学科では遺跡の調査から研究、保存、活用までを地域の人々と連携して行うことを目標とし、2020年度から研究事業を開始した。
本稿は研究事業のlつである生石2遺跡の発掘調査の概要報告である。今回は3箇所の試掘調査を行なった結果、調査地点は全体にわたり現代の土地造成や水田の耕作、流水等による土層の撹乱があるものの、地表下約80cmからは奈良・平安時代の遺構が検出され、さらに下位からは弥生土器が出土したことにより、当該期の遺物包含層が残存することが明らかとなった。

Keywords

生石2遺跡、弥生時代、奈良・平安時代、地域連携

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