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史跡大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)分布調査報告
-岩谷石丁場跡南谷丁場-
Survey on Quarry Ruins for Osaka Castle in Shodoshima, Kagawa Prefecture北野博司
KITANO Hiroshi
石川 楓
ISHIKAWA Kaede
高橋千夏
TAKAHASHI Chinatsu
髙橋友貴
TAKAHASHI Yuki
山本翔太
YAMAMOTO Syota
加藤彩花
KATO Ayaka本稿は香川県小豆島町にある徳川期大坂城の石丁場の一つ、南谷丁場の分布調査報告である。調査ではフォ
トグラメトリ―による地形測量と石材カルテの作成を行い、本丁場の特徴について若干の考察を加えた。
南谷丁場は約1,500㎡と岩谷では小さめ石丁場ではあるが、直方体状の角石・角脇石が31点確認され、石垣用
石材に占める角石等の割合が8割以上と非常に高いのが特徴である。これは本丁場に埋没している種石の産状
が角石の加工に適した水平節理の発達した石材であったことに起因すると考えられる。
ほとんどに打たれた刻印(〇にT)は現段階では大坂城第2期の石垣には確認されず、本丁場からは搬出され
ていない可能性がある。角石の集中部は近現代の果樹園造成を免れたことから、保存状態は良好であり、全体
としても往時の石丁場の景観を良く残す点で貴重な遺跡といえる。Keywords
徳川期大坂城 小豆島 石丁場 角石 刻印 未分割矢穴列
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