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ブックの説明

素材ism
漆・陶・金属・テキスタイルによる 豊穣な空閲

和太守卑良
WADA Morihiro

小林伸好
KOBAYASHI Nobuyoshi

水上修
MIZUKAMI Osamu

原すがね
HARA Sugane

山中良子
YAMANAKA Ryoko

安部定
ABE Sadamu

金子透
KANEKO Toru

佐々木里知
SASAKI Richi

展覧会の概要
工芸コース主任 山中良子

今生活の場で人と人、人とモノ、モノと空間の係わりが希薄になっています。沢山の物に囲まれながら、その中に幾つ心が通うモノがあるでしょうか。そしてそれらのモノが空間と呼応して、心地よい環境をつくっているといえるでしょうか。
そのことが、モノづくりや教育の現場での私達工芸コース教員達の共通の問題意識になっています。いつも新鮮な目で素材と向き合い、伝統的な技法に新しい試みを加えながら、良質な環境を指向するモノづくりに取り組んでいます。
土、繊維、木、金属等の素材が時には複合され、漆、陶、染織、金工等の技法が施されて形となり、空間に同化して人の心と出会う本来の工芸の世界。
モノ離れ、モノの質が地盤沈下する中で、心を込めて作られたモノに出会い何かが始まる。それが今日の閉塞する社会に光を与えるものになればとの願いを込めて展覧会を企画しました。自分と向き合う一人の空間、人と深く知り合う二人の空間、おおぜいで楽しむ空間、の3種のシーンの仮想空間を設定してあります。何気なく立ち寄って‘ひととき’を過ごし、工芸の素材と手技による豊穣な空間の心地良さを楽しんでいただきたいと願って、1年がかりで実現に漕ぎ着けることができました。

素材ism 展

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