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ブックの説明

近世村落における里修験の社会的役割
-栃木県日光市瀬尾地区「仙学院」を事例に-
The Social Role of Sato-Shugen in Early Modern Local Communities
- A Case Study of “Sengakuin” in Senoo District, Nikko City, Tochigi Prefecture -

加藤 彩花
KATO Ayaka

 山岳で修行を積む修験者は、近世以降、里に下りて呪術宗教的活動を行う里修験へと変貌を遂げた。対民衆への活動を専門にすべく、里への定住を進めていったのである。
 本稿では、近世から栃木県日光市瀬尾地区で活動していた里修験、 仙学院の活動を、当地区内で活動する他の宗教者との関係もふまえながら多面的・多角的に探ることで、近世村落において仙学院が担った社会的役割の復元を試みた。
 仙学院は、民衆からの様々なニーズに応えることでその立場を維持しており、地域社会との間に密な相関関係があったといえる。仙学院が修験道廃止令を乗り越え、現代まで存続しえたのは、村の里修験として民衆の様々な要望に応え、時代の流れに適応しようと奔走した、修験者の力によるものであった。

Keywords

里修験 近世修験 民間宗教者 社会的役割

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