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ブックの説明
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『F i l-typo図典』の制作とNamep lateへの展開
Design of visual dictionary for nameplate by Fil-typo馬場雄二
BABA Yujiここに掲載する内容は、東北芸術工科大学での平成9年度特別研究「Fil-typo 図典の創作」及び平成10年度特別研究「Fil-typoによるNameplateロゴの創作」において制作したものの一部である。実際には多種類のフィルターを順列組み合わせ的に試作しているので、単行本になるほどの量から抜粋したものになっている。このテーマを選定した背景には、日常生活においてもコミュニケーションが益々視覚化されてゆく中で、文字も「読む」から「見る」・「視る」・「観る」時代に移行している社会情勢がある。そして、文字のもつ表情が、ヴィジュアルコミュニケーションに与える威力を、グラフィックデザインの一領域として見逃すわけにはいかないという選定理由がある。実は、1970年に「フォト・レタリング」(ダヴィッド社)を出版している。当時は無論Macintoshなど存在しなかったので、透明フィルムなどを併用しながらカメラで文字に表情を与え、その効果を撮影した。1980年代にMacが出現し、次々に新しいグラフィカルな可能性が見えてきたとき、20数年前に挑戦していたテーマを、この「新スグレモノ」で再トライしてみたい衝動にかられた。しかし、この「モノ」は気変わりが激しく、しかも成長が早いので、この3年間でも数回のヴァージョンアップを強いられた。今回は自分の名前で試作しているが、今後は、その日進月歩を積極的に取り入れ、文字の個性化を歴史上の人物や著名人のNameplateにオーバーラップさせたデザインに展開させていきたい。
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