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古代出羽国域出土斎串の考察
Archaeological Insights In To The “Igusi” Excavated In Ancient Dewa Province

岡崎 竣矢 OKAZAKI Shunya

 本稿は、古代出羽国域(現山形県・秋田県)出土の斎串の集成と型式分類を行い、遺跡位置・出土遺構・遺物年代・樹種などの多面的分析・考察を通して、祭祀形態の実態を明らかにすることを目的とした。42遺跡1247点の結果、斎串の上端形状は圭頭状、切込みは無加工(BⅠ式)のものが最多であった。斎串の使用は、8世紀初頭から10世紀に盛行し、水域関連遺構に出土が集中する点から、「祓」や井戸祭祀との関連性が示唆される。また、人形・馬形・墨書土器など多様な祭祀具との共伴から、律令的祭祀と在地的祭祀の複合的な展開が認められる。さらに、箸状木製品の多義的な祭祀性も認められた。以上より、古代出羽国域における祭祀の多様性と地域的特性が確認された。

Keywords

古代出羽国,斎串(いぐし),木製祭祀具,律令的祭祀

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