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ブックの説明

震災伝承計画と震災遺構の成立プロセスについての考察
-仙台市、石巻市、気仙沼市の事例から-
Consideration on the Process of Establishment of
Earthquake Disaster Lore Plan and Earthquake Remains

渡邉 美緒
WATANABE Mio

  2011年3月11日に発生した東日本大震災から11年が経過した。大災害からの復興にあたり、災害による教訓の伝承を都市整備計画に反映させる自治体は多い。例えば、被災した建物の保存や、被害を伝える資料館の設置などである。東日本大震災の被害を受けた地域でも、特に津波被害のあった沿岸部で震災の伝承を念頭に置いたまちづくりが行われてきた。宮城県内では「石巻市震災遺構 門脇小学校」が今年公開開始されるなど、11年経過した今も震災伝承の計画はまだ続いている。
 本研究では震災伝承の方法やそれを盛り込んだ都市計画を「震災伝承計画」とし、仙台市、石巻市、気仙沼市における震災発生から現在までの震災伝承の過程を、各自治体が策定した震災伝承計画を軸として振り返る。また、それを踏まえて震災伝承の考え方の自治体間での差異や自治体によって保存される震災遺構の特徴について考察する。

Keywords

東日本大震災 震災遺構 震災伝承計画

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